2017年10月23日月曜日

運慶、観てまいりました!!!

日頃の行いが悪いせいでしょうか、はたまた嵐を呼ぶ男と申せばよろしいのでしょうか。
早朝、出発するときから甲府盆地は雨の中。霧の中。
もちろん海に近い東京なんぞはさらに豪雨!そんな10/22。
上野の美術館に「運慶展」観に行ってまいりました。線路上のいつもの駐車場になんとか滑り込み、靴を濡らしながら門の前にまいりますとすでに長蛇の列(横に4人で長蛇!)。ま、ご覧に参っておられる皆様も非常にお行儀のよろしいまま粛々と中に入りまして(WEBチケット+中学生の息子は無料!=この辺はさすが上野!)楽しく拝見してまいりました。
入口横にありました運慶のお父さんの作品は、なんと言いますか仏教美術というよりもリアル至上主義のアート。対して運慶の作品は(私見ですが)すでに人体模写から解き放たれた「天上の神仏とは何か?」を突き詰めた流麗なラインと眼差し。圧倒されるばかり。つまり運慶以降の仏像類は運慶の模倣に過ぎない(あくまで私見です)のではとさえ思えるのでありました・・・が。
進んで行くうちに現れました巨大な四天王立像が現れると、運慶が決して柔なイメージの人などではなかったことが痛感させられます。特に、その中の持国天像の迫力!伏し目がちに巨大な刃を静かに斜めに下に向けたその姿は問答無用の暴力性とその力を仏に捧げきった精神性が怖いほど表現されており、もしこれが退色せずのできたてであったら裸足で逃げ出すのではと言うくらいの「怖さ」の際立ったもので、同行してくれた家内もその迫力に「ナンバーワン!」と感嘆しきりでありました。
当然ながら、ショップで額入れ様の、その持国天プリントをかってしまったミーハーな私です。
で、いつもの駅上のお店でお蕎麦なんぞをいただき、早めに豪雨(バケツをひっくり返したみたい)の叩きつける中、高速道路を70キロほどで安全運転で帰ってまいりました。
追い抜いて行く車はわずか・・・ものすごい水煙!
持国天も怖いけど、台風も怖かった。というオチでした。